<< 48週のコレ!~変わる男子像~ | staff blog TOP | 49週のコレ!~ファン育成方法!~ >>
2008年01月23日
洋服のゆくえ ~動脈と静脈~
執行役員田中です。
昨日、洋服のリサイクルを行っている会社のドキュメントを見ました。
とても興味深く拝見しました。
その業者をAと言うとしまして。
○A業者には年間10万トンからの古着が寄せられる。
○そのまま古着として利用できるものは徹底的に分類する。
○分類にはこの道10年20年というおばちゃんが携わっており、手に触れただけで瞬時にどの分類にすれば良いかわかる。
○分類種別は全部で130分類。
○古着は主に東南アジアなどに「輸出」される
○毎月シンガポールから古着バイヤーが訪れる
○インドではカラフルな洋服を好むのであらかじめ灰色などの服は除くという細かな分類もやっている。もちろんおばちゃんが。そして、イスラム圏では犬は不浄のものとされているらしく、イスラム圏向けの古着に犬のプリント洋服は除いておく。
○A業者は世界20数カ国との取引を行っている!
○しかも、確か創業70年とか言っていた!そんな昔から!
○また、最近だと東南アジア・南アメリカなどは古着の輸入規制なんてこともやっている!古着に輸入規制ですよ!
○当該国にとっては、自国の繊維産業の脅威なのですね。
○日本から輸出する古着はもともと中国・アジア、その他ボスニアヘルツェゴビナといった海外で生産されたもの。
○日本企業が日本人向けに海外拠点で作らせたものだから、作りがしっかりしているらしい。
○日本人の古着は「MADE IN JAPAN」となって海外に輸出(還元?)される。
○海外でも子供服は超人気らしい。
○漁業・農業関係者はジャージなどの作業着が好き。インドネシアは暑いので半袖でないと商品にならないなどなど。各国のマーケティング事情もある。
○古着として利用できないものは「ウエス」となって利用される。
○ウェスとはつまり「ボロ切れ」
○木綿タオルは最高のウェスになる。また、日本の着物も最高のウェスになる。
○着物は仕立てをほどくと、殆どが長方形の形に分解されるのでこれもまた扱いやすい。
○ウエス用古着はフィリピンで加工されている。
○そして日本に逆輸入。
○どこで使われているか?
○主に、機械工業系の現場。
○何回も洗った木綿のタオルなんかは最高だ。機械油を驚くほど吸収するから。
○そして、飛行機の整備場でもこのウエスは重宝しているそうです。
とにもかくにも。
ぼんやり見始めたのですが、へーへーへーの連続。
そして、古着は自分の生活にもかかわっており。。。
その昔、日本人にとって繊維は「資源」だったそうです。
古くなった服は一度、綿に戻して再度服を織ったりしていたそうです。
しかし、高度成長期頃から、服はゴミとして捨てられるようになりました。
現代。確かに一昔前と比べると洋服ってお手軽価格になって、いくつもいくつも買いやすくなったように思います。
そして、流行キャッチアップのために、毎シーズン買わずにはいられなくなってきてますね。まだ着られるのに。
価格が下がってくると消耗品感覚になりますね。
どうも、現状は、洋服は9割がゴミとして捨てられているそうです。
エコ意識の高まりとともにA業者にも日々回収・送り届けられる洋服が増えているそうです。
「昨年主人が亡くなったのですが。。。主人の着ていた背広や洋服。すてるというのも偲びなく。そこでA業者に送りました」といってA業者に送る老婆。
捨てられない・捨てにくい服もありますね。
A業者の社長は言っておりました。
動脈と静脈。
我々のやっているのは静脈の部分だ。
静脈も正常に機能しなければ、サイクル全体が機能しない。
確かこのようなことを。
普段仕事では、モノの動脈サイドばかりを見る業務に従事しておりますが、A業者の活動のように、静脈サイドにも確かなマーケティング視点があることにハッとさせられた次第です。
また、A業者社長のコトバにも感動。
自社の業務がどのように社会における役割を果たしているか?
ということを自覚しながら取り組んでいらっしゃる姿が感じられ、この点についても感動でした。
2008年01月23日 21:43 [ 執行役員 田中 ]


