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「採寸・計測や診断」は購買行動を刺激するのか

佐々木 卓也
2021-04-14

先日、ZOZOGLASS(写真)が自宅に到着しまして早速体験してみました。
風変わりな眼鏡をかけて、ZOZOのアプリから計測ボタンを押し、
ガイドに従い、顔の角度を変えながら1周分数枚撮影します。
すると、顔の「ヘモグロビン量」と「メラニン量」が計測され、
自身の肌のトーンにお勧めのファンデーションがレコメンド、そのまま購買出来ます。

zozoglass.jpg
過去にZOZOMAT(足の3Dサイズ計測)、ZOZOSUIT(全身の3Dサイズ計測)と
いずれも申し込んで試してきました。

それでは表題の件、
「採寸・計測や診断」は購買行動を刺激するのか

大手下着メーカーと購買データ分析をした際も、
「採寸」フラグがある顧客は年間の客単価が高い と結果が出ましたし、
コスメメーカーとも「カウンセリング・肌診断」を受ける顧客は
年間の客単価が高い結果が出ていました。
私自身も、スーツを仕立てる際に採寸した店舗で、最近はEC経由でシャツなどを再購入しています。

販売員が直接身体のサイズなり肌状態を計測する事は、
大昔から取り組まれてきた接客販売上のアクションの一つです。
実際に店舗や販売員、そしてブランドに対するロイヤリティアップが見込まれます。

理由としては下記の様な効果でしょうか。

・自分との距離45センチ以内に近づく事(体温が感じる距離と言われている)で、
 販売員の方に顧客が勝手に気を許し、親近感を持つ
・自身のデータを相手に委ねる事で、自分に合った商品を薦めてくれるだろう期待値が上がる
・自分だけにお薦めされた商品で、他人と違うという承認欲求が満たされる

店舗が無く、ECや無店舗販売が中心の事業者は、
テクノロジを活用し、コストがかかっても
様々なやり方で「パーソナルデータ」を取得する事を重要視し始めています。

「購買データ以外の顧客データ」をどうやって取得するか、
「今まで存在しないデータ」をどうやってデータ化するか。
冷凍食品ECだったら顧客の冷凍庫の大きさと日々の余裕が知りたい(冷凍保存できる量を提案)、
調味料ECだったら顧客の血圧が知りたい(減塩の度合いを調整提案)など、
今までに無いデータを取得する事に取り組む企業が増えていくと思います。
そして、ZOZOGLASSの様なテクノロジを活用したデータ取得は益々活発になると思います。

しかし、データ取得がゴールではありません。
後のコミュニケーションについても単純なレコメンドだけではなく、
顧客毎へのアプローチのタイミング、メッセージやオファー、クリエイティブも
パーソナライズする時代になっていくと思います。

取得したデータを活用してどう顧客と関係構築していくかを
クライアントと共に議論していきたいです。

Think out!
最後まで読んで頂いてありがとうございます。

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