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クライアントと一緒に考える時間の大事さと貴重さ

佐々木 卓也
2021-11-04

最近のお仕事で、民間企業、大学、研究機関、各団体経由など
マーケティングリサーチの案件が増えてきています。
単純に知りたい事をリサーチするだけなら、
他のリサーチ会社に頼むことができるでしょう。

そんな中で、なぜわざわざ私たちフュージョンに発注していただけるのか
理解することは、とても重要だと思っています。
おそらく、安いから?速いから?ではないと思います。

なぜ、当社に引き合いが来るのか。
・マーケティング視点(現在の視座・視野・視点は適切か)
・ビジネス視点(ゴールはどこにあるのか、市場に投下したら売れる可能性はあるのか)
・顧客視点(最終ユーザーにとって価値があるのか)
に期待してくれているからだと私は思っています。

シーズ段階にある成分や素材、技術、商品、サービス等を、
上記の視点を持ってリサーチすることができる会社は実は中々いないと思います。
さらにアカウントやアナリティクスチームメンバーの応対も含め
適切な相談相手としての信頼からリピート発注していただけるとすれば本当に感謝です。

1991年の当社創業時からマーケティングリサーチは長く続いています。
WEBで情報が開示されていなかった時代には、
役所の「資料室」に通ったり、該当フロアに突撃し(昔は容易に入れました)、
相談して情報をいただいたりしながらレポートをまとめていました。
該当するデータは少なく、当時リサーチの仕事は仮説立てや推計することを
学べる仕事だと感じた覚えがあります。

特に、クライアントと一緒に考える機会をいただけることは本当に貴重です。

世の中の大概の商談は
・あなたに私たちの会社の何がわかるの?余計な事を聞かないで
・条件通りにやってくれればよいから見積ください
・同様のサービスは沢山の企業が提供しているので安い方に出します
・コンペですが参加しますか
という環境下で戦っている会社がほとんどです。

私たちのビジネスのポジションやスタンスは
長い時間をかけて苦しい想いもしながら、
・事象から来る課題はこれではありませんか
・ビジネスの本当のゴールは何ですか、一緒に考えませんか
・結果や成果を教えていただけますか
・コンペには参加していないんです
などと少しずつ言えるようになってきました。

これだけでもマーケティング会社で働く意義、意味があると思っています。

最後に、私の大先輩から聞いたアメリカの授業に関するお話を紹介します。

教授が学生全員に風船を一個ずつ渡し、その表面に自分の名前を書かせた。
それから学生分の数百の風船を廊下に放らせ、
5分以内に「自分の風船」を見つけるようにと指示した。
5分では誰も自分の名前の書かれた風船を見つけることができなかった。

そこで、教授は次に「自分が最初に見つけた風船」を
その名前の人物に手渡すように指示した。
今度は5分で全員がそれぞれ自分の風船を手にすることができた。

教授は学生たちにこう諭した。
「この風船は幸福と同じだ。
 自分の幸福を見つけようとだけしていたら、誰もそれを手にすることはできない。
 しかし、他の人たちの幸福を探していれば、自分の幸福もまた手に入れることになる」

誰かの為に行動することは、自分自身に還ってくることだと思います。
マーケティング会社としての仕事はクライアントワークとして他社のサポートをする為に
風船を渡すような仕事かもしれません。

IMG_1038.jpg
写真は北海道美唄市にある「アルテピアッツァ美唄」という美術館にある
素晴らしい景色です。北海道に来られた方は是非訪問をお勧めします!

Think out!

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

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