人事ブログ

マズローが「マーケター」について語ったこと。
2015年07月16日

こんにちは。
フュージョンの沖津です。

「欲求階層説」で有名な心理学者のマズローが、「マーケター」についても触れていることを知っている人は少ないかもしれません。

マズローは『進歩的な、いいセールスパーソンと顧客』という覚書の中でこう書いています。

「進歩的な企業のセールスパーソンは、従来のセールスパーソンとは異なった機能を果たすものである。
一つには、きちんとした製品知識を持つだけでなく、市場の動向や顧客のニーズ、自分の関わるビジネスや業界全体の動きを把握しておかなければならない。」


そして、こうしたセールスパーソンを、「現行のセールスパーソンとは態度も役割も異なっているので、マーケターと呼んだ方が適当かもしれない」と述べています。
今から50年も前に、マズローは、未来のセールスパーソンは「マーケター」となるべきであると予見していました。


彼は、典型的セールスパーソンのパーソナリティの特質として、「短期志向の人物であり、その場で結果を出したがり、すぐに報酬が与えられることを望んでいる」「抽象的、理論的であるよりは、具体的」であると書いています。(随分な言い様ですが、このような辛辣な表現もマズローの文章の特徴です。)


進歩的なセールスパーソン、彼の言う「マーケター」になり得る人材について、マズローはこのような問題を提起します。
「これまでの議論から浮上してくるのは選択という問題である。
すなはち、誰が採用や解雇を決定する最良の人事担当者であるかという問題を提起する。」と採用の重要性を問題にしています。「大局的で長期的、客観的な見方ができる人間」のもとでしか、進歩的なマーケターになれる人間は採用できないと指摘しています。


もう一つ、マズローは、「進歩的な人間」が活躍できるのは「進歩的な条件の下である」とごくシンプルな定義をしています。
つまり、目先の利益を優先させたり、粗悪な製品をなんとか売り込もうとしたりするような企業では当然、彼のいう「マーケター」は必要ではない、と言っているのです。


我々のようなマーケティングそのものをサービスとして提供する企業では、当然我々自身が「マーケター」であらねばなりません。
マズローは、彼の言う進歩的なセールスパーソン=マーケターは、能力だけではなく、「事実、公正無私、正直、真実、能率などをモットーとする」とそのモラルにまで踏み込んでいます。


企業として進歩的であろうと、そして僕自身「マーケター」を採用できる人事担当者であろうと、マズローを読んでいて、改めて思うのでした。

採用担当_沖津
2015年07月16日 |