人事ブログ

海外で高まる「コンテクスト」を評価する動き。
2013年06月26日
こんにちは。
パラシュートグループの沖津です。
 
以前こんなブログを書きました。
 
ここでも書いたように、「努力」を「正当」に評価することは現実的ではないけれども、そうした声が多い以上なんらかの努力を評価しようという試行錯誤は続けるべきなのだろうとずっと考えています。
 
まず、「努力を評価して欲しい」と言われる時の「努力」とは何を指しているのでしょうか。
 
以前も引用した全国調査(佐藤俊樹教授、東京大学、2000)によると、
「実績に応じた分配」(男性30%、女性17%)、「努力に応じた分配」(男性51%、女性62%)と、
実績と努力を分離させていることからも、「努力」とは成果や結果ではないことが窺えます。
確かに「実績」を評価して欲しい人が、「努力を見てください」とは言わないでしょう。
 
おそらく「努力」と呼ばれるものは、中核的な職務ではない「コンテクスト」、
具体的には、組織や仲間をサポートしていること、
自分の仕事とも言えないことや誰もやりたがっていないことでも自発的に取り組んでいること、
結果はどうあれ真面目に取り組んできた姿勢などを指しているのではないでしょうか。
 
また、
仕事上で同僚を助けること、
寛大さを示すこと、
仕事外でも顧客や仲間のためになること、
組織の価値観に従うこと、
一時的な困難でも組織を去らないこと、
などの「向社会的組織行動」と呼ばれることも含まれるかもしれません。
 
こうして考えると、実は古くから多くの日本企業が評価要素としてきた「情意評価」に近い要素なのかもしれません。
 
90年代の成果主義導入や最近の職務給の動きなど、日本企業は人事評価や賃金制度に関する考え方を熱心にアメリカから学んできました。
今も「グローバリズム」という言葉と共に、人事制度のグローバル対応が声高に叫ばれています。
 
しかし、どうやらアメリカでは逆に、こうした「向社会的行動」や役割外行動など、業績やタスクではない「コンテクスト」を評価に組み入れて加点していこうという傾向が高まっているようです。
 
「努力を評価して欲しい」という声は特別日本に多いわけではない普遍的な要望のようです。
また、Googleなどにも顕著ですが、「企業文化」を重視して評価に落とし込む行為は、企業の長期的発展に有意であると、多くのアメリカ企業が気づいてきています。
「コンテクスト」を評価に取り入れるという風潮はますます強まるでしょう。
 
そう考えると、将来の評価のあり方は、国情や企業特性を超えた普遍的なものへと収斂していく可能性があるかもしれません。
採用担当_沖津
2013年06月26日 | 
"BHAG"は「社運を賭けた大胆な目標」か。
2013年06月17日
こんにちは。
パラシュートグループの沖津です。
 
先日、社員の外部セミナー参加レポートの中に「BHAG」という言葉が出てきました。
 
これはベストセラー『ビジョナリー・カンパニー』に出てくる言葉で、
「Big Hairy Audacious Goals」の略で、本書の中では「社運を賭けた大胆な目標」と訳されています。
 
「社運を賭けた大胆な目標」こそが企業の飛躍にとって重要だとすれば、言葉のイメージだけから捉えると、高リスク・高リターンのチャレンジに勝つことだと思えてしまいます。
 
確かに大きな飛躍を遂げるには、勝負所を逃さずに、大きな賭けを行うタイミングも必要なのかもしれません。
しかし、もしそれだけが重要であるならば、飛躍を遂げるかどうかはギャンブルであり、結果論でしか語れなくなってしまいます。
 
 
ダイレクトマーケティング用語に「ロールアウト」という言葉があります。
リストやメディア、クリエイティブなどをいくつかのサンプルでテストし、成功した結果を本格展開することを指します。
 
テストとリスク管理の考え方ですが、おそらく経営全般についてもこれと同じことが必要なのではないかと思います。
 
経営は果てしなく続く不確実性の連続ですから、基本的には常にテストとリスク管理が優先される中で、時に「社運を賭けた大胆な目標」にチャレンジする。
 
この前段がないまま、「社運を賭けた大胆な目標」にチャレンジするならば、それはギャンブルとなってしまうのだと思います。
 
そう考えると、「Big Hairy Audacious Goals」は、「社運を賭けた大胆な目標」と訳するよりは、「大きな困難を伴う大胆な目標」と直訳した方がいいのではないかと考えました。
 
「社運を賭けた大胆な目標」は時に社員に不安を与えますが、「大きな困難を伴う大胆な目標」は社員を鼓舞するものであり、仲間を引き寄せるものです。
 
「大きな困難を伴う大胆な目標」のプロセス自体のワクワク感とその先にあるものを魅力的に語ることができるかどうかに、適切な人材を集められるかどうかが係っているように思えます。
 
おそらく「BHAG」の本質とは、一獲千金を狙ってリスクを冒すことではなく、リスク管理をしながら、困難で高い目標に向かって着実に(時に大胆に)進むことではないでしょうか。
採用担当_沖津
2013年06月17日 | 
印刷新報に弊社主催ビジネスアイディアコンテストの記事が掲載されました。
2013年06月10日
こんにちは。
パラシュートグループの沖津です。
 
6月6日付の印刷新報に弊社主催ビジネスアイディアコンテストの記事が掲載されました。
 
『北海道経済活性化へ 今年も開催』という見出しで、当コンテストの概要について紹介されています。
ぜひご覧ください。
 
当コンテストは、現在アイディア受付中です。
 ご応募や詳細についてはWEBサイトをご覧ください。
 
ビジネスコンテスト
採用担当_沖津
2013年06月10日 | 
船を造りたいなら、広大で無限な海への憧れを説けばいい。
2013年06月03日
こんにちは。
パラシュートグループの沖津です。
 
先日、『星の王子様』で有名なサン・テグジュペリの言葉とされる一節を目にしました。
 
If you want to build a ship, don't drum up the men to gather wood, divide the work and give orders. 
Instead, teach them to yearn for the vast and endless sea.
(本当はフランス語でしょうが…)
 
訳するなら、
「船を造りたいのなら、男たちに木材を集めさせたり、仕事を割り振り、命令したりする必要はない。
代わりに、彼らに広大で無限な海への憧れを説けばいい。」
ということでしょうか。
 
 
本当にそうだなと思います。正確にいえば、そうでありたいと思います。
 
人材を集める時にビジョンを説く大切さはまさにここにあるわけですが、
同時に現実の組織にはビジョンを説いた時に発生する難しさもあるでしょう。
 
本当にその夢に向かってやれる、やりたいと思える人と、
そんなの荒唐無稽な夢だと思ってしまう人、
そして、ビジョンといった抽象的なものにはそれほど興味を持たず、目の前の仕事にしか関心がない人もいるでしょう。
 
夢を語られるなら、実際には木材を集めるなどの仕事を割り振られる方がいいという人もいるでしょう。
 
 
それでも、「広大で無限な海への憧れを説けばいい」ということに共感できるのは、
それがなければそもそも「海」を目指すことができないからです。
なんと当り前な…、という話ですが、「ビジョンを持とう」ということの最初の価値はそこから全てが始まるからです。
 
結局、信念とコミットメントの話なのだということです。
 
広大で無限な海への憧れをうまく語れているだろうか?と考えてしまいました。
採用担当_沖津
2013年06月03日 | 
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