株式会社マイナビ様

人材育成もマイナビへ! 昨対比600%の商談化を実現した、新たな顧客開拓DM戦略

課題

  • 「採用のマイナビ」という強力なブランドイメージにより、採用後の人材開発・組織開発サービスの認知がなかなか進まなかった

      

  • デジタルマーケティング施策では上位層(経営層・人事部長)にアプローチしにくく、リード獲得が課題となっていた 


 

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成果

  • マイナビの主力事業である就職情報サービス利用企業への人材開発・組織開発サービス認知向上向けDM企画・制作

(フュージョンのご支援内容)

  • マイナビの主力事業である就職情報サービス利用企業への人材開発・組織開発サービス認知向上向けDM企画・制作 

株式会社マイナビの事業概要 

株式会社マイナビは「一人ひとりの可能性と向き合い、未来が見える世界をつくる」をパーパスに掲げ、人材関連事業を中心に幅広いサービスを展開しています。就職や転職といった採用支援だけでなく、その後の定着・活躍を支える研修や人材開発、組織開発サービスまでカバーし、人と組織の成長を一気通貫でサポートしてきました。

特にマイナビ研修サービスでは、階層別・テーマ別の研修、教材やeラーニング、サーベイ、タレントマネジメントシステムなど多彩なサービスを提供しています。「個人」と「組織」の最適な掛け合わせを追求し、所属して良かったと思える組織づくり、そして熱意を持って仕事に取り組める個人を増やすことを目指しています。


【株式会社マイナビ】 

公式サイト https://www.mynavi.jp/

マイナビ研修サービス公式サイト https://hrd.mynavi.jp/

今回ご紹介するのは、この教育研修事業部におけるダイレクトメール(DM)施策です。マイナビが「採用のその先」を広く伝えるために挑戦した取り組みを、フュージョンがどのように支援したのでしょうか。マイナビの田口様、砂川様にお話を伺いました。また、フュージョンの吉川からも施策の裏側をお伝えします。

 

マイナビの総合力と一気通貫のサポート体制

まず、マイナビのサービスの特徴や強みについてお聞かせください。 

田口:マイナビといえば「就職活動」「採用」というイメージが強いと思われがちですが、私たちはその後の「入社後の定着・育成」までを見据えたサービスを展開している点が最大の特徴です。採用した人材が定着し、活躍してこそ採用の成功といえます。そのため私たちは、採用から育成・組織開発までを一気通貫でサポートできる体制を整えています。

具体的には、新入社員研修はもちろん、面接官トレーニングや採用フロー改善といった採用段階での支援、さらにはタレントマネジメントや組織文化づくりなど、研修に限らないサービスも提供しています。こうした「総合提案」を行えるのが、マイナビの強みです。

 

「採用のマイナビ」からの脱却へ。認知度向上に向けたDM施策

サービスの認知やリード獲得に関して、どのような課題を感じていましたか?  

 田口:やはり教育研修領域の認知がまだ十分ではないことです。仕事上、社外の方とお話する機会などもあるのですが、「マイナビさんには採用でお世話になっています」と言われることが多く、もっとその先までご支援できることを知ってもらいたい。  

マイナビ様_研修サービス

 

もちろんデジタルマーケティングを中心にさまざまな施策は継続していますが、特に今回、ターゲットにしたいと考えていた上位層は自ら情報を探しに来ないことが多い。そこで必ず手元に届く「現物DM」に注目しました。これは、デジタルだけでは届きにくい層にアプローチする有効な手段だと考えています。

 

砂川:就職情報事業部のお客様に教育研修の情報を届けたいと考えたとき、現物DMは最適な手段でした。大切なお客様に「役立つ情報を丁寧に届ける」ことを意識し、箱型DMを選びました。

 

顧客コミュニケーションにおいて、特に意識していることはありますか?  

 砂川:フュージョンさんから学んだ「顧客視点」を意識しながら、DMやコンテンツの設計では、お客様の心理状態や情報ニーズに合わせて、タイミングやテーマを丁寧に組み立てることを大切にしています。

たとえば、ステップ設計のように段階的な顧客コミュニケーションを意識しながら、「今このフェーズのお客様には、どんな情報が役立つか?」を考え、自然と興味を持ち、次の行動につながるようなコミュニケーションを心がけています。販促セミナーやメール配信でも同様で、適切な表現とタイミングで、本当に価値ある情報を届けることが、信頼関係の構築につながると考えています。


「アイデアと事業理解」が決め手。フュージョンとのパートナーシップ

フュージョンにご依頼いただいた理由をお聞かせください。  

砂川:最初に依頼したのはDM大賞の実績を拝見したのがきっかけです。正直、社内にもデザイナーはいますし、チラシや提案書なら自作も可能です。しかし「モチーフをどう設定するか」「アイデアをどう膨らませるか」といった発想力はフュージョンさんにしかない。

さらに、提案の過程で私たちの事業を深く理解しようとしてくださる姿勢がありました。その理解があるからこそ、単なるデザインではなく「事業背景を踏まえたクリエイティブ」が提案される。そこに信頼を置いて依頼しています。

 

田口:私が着任してからも他社と同じ要件で提案いただいても、フュージョンさんはアウトプットに込められた意味や背景の掘り下げが他社と違いました。さらに進行管理が非常に丁寧で、チームからの信頼も厚い。結果として「安心して任せられる」と感じています。

 

人を育てる想いを形に。コンセプトとターゲット設定の裏側

-今回のDMのターゲットはどのように決められたのでしょうか?  

 田口:新卒採用を実施している中堅・中小企業様の経営層や人事部長の皆さま絞りました。採用担当者様だけだと研修や組織開発の話につなげにくい。採用から入社後の定着活躍まで、総合的に提案するにはいわゆる上位層にあたる方との接点が必要だからです。

大企業は既に仕組みが整っている場合が多いため、DM施策としては、定着・活躍に関連するお困りごとが一定数存在すると考えられる中堅・中小企業様の方がターゲットに適していると判断しました。

また、「新卒採用を実施している」という点もポイントです 。やはり当社の強みは新卒領域にあり、そうした企業様が最も私たちのスタンスやサービスを理解してくださるはずだと考えました 。新卒採用ができる企業は、人材育成への投資余力があるという側面もあります 。

 

-最終的に採用されたクリエイティブ案の決め手は何でしたか?  

砂川:フュージョンさんからは「階段」「ピザ」「花」という3案をいただきました。最終的に選んだのは「花を育てる」案です。花が元気に育つには、日光や水・土など、周囲の環境が整っていることが大切です。新入社員も同じで、周囲の支援を受けることで、より一層成長することができます。 人を大切に思う私たちの考えと、花のクリエイティブで表現できるメッセージが重なったのです

 

吉川:「花を育てる」というコンセプトは、ご提案しながら私たち自身も非常に良いものになったと感じています。DM大賞の展示会などでも、多くの方から「素敵だね」と声をかけていただき、大変好評でした 。

 

制作した「ともに、育てる」人材育成もマイナビ! 商談化600%DM制作した「ともに、育てる」人材育成もマイナビ!商談化600%DM

 

想定の3倍のリード獲得。DMがもたらした成果と社内外の反響

DM施策によって、どのような成果が上がりましたか?

砂川:今回の箱型DMの反響は、想定していたリード獲得率の約3倍に達しました 。DMに込めたメッセージに共感してくださったお客様が非常に多く、その後のアポイント獲得もスムーズに進んだ印象です 。DMに同封したチェックシートを活用することで、インサイドセールスにおいても、事前の仮説立てやお客様との接点づくりがしやすくなり、アポイント獲得もスムーズに進みました。

 

田口:副次効果として、社内の若手インサイドセールスが「お客様に送ったDMを話題にできる」ことで会話が弾みました。DMのクリエイティブに込められたメッセージが、顧客との接点だけでなく、社内メンバーのサービス理解促進にもなり、結果メンバーひとりひとりの成長にもつながったと感じています。

 

クリエイティブだけではない、伴走力と進行管理への信頼

改めて、フュージョンの強みはどのような点に感じられましたか?

砂川:発想力やクリエイティブの専門性に加え、「伴走型」の支援が非常にありがたかったです 。クリエイティブを考える際、言葉一つ、色味一つ、構成一つに至るまで、どうすればお客様の心に響くか、マーケティングとして成果が出るかを徹底的に考えます 。フュージョンさんは、その壁打ちに専門的な知見をもって付き合ってくださいます。

また、約2ヶ月の制作期間中、スケジュール管理を徹底していただいたおかげで、絶対に入稿が遅れないという安心感がありました 。こちらの都合で急な変更をお願いした際も、柔軟に対応いただき、最後まで責任をもって伴走していただけたことに、本当に感謝しています 。 

 

田口:砂川の話に尽きますが、個人的には、進行管理をしっかりやっていただけることが非常にありがたいです 。どうしてもこうしたプロジェクトを実施していく際は、双方さまざまな理由によりスケジュールが曖昧になることも少なくないのですが、フュージョンさんは計画的に、きちっと進めてくださるので安心できます 。

また、「伴走」には二つの意味があると思っています 。一つは、まだ経験の浅い若手メンバーをリードしてくださるサポート的な側面 。もう一つは、豊富な知見や引き出しを活かして、私たちの良き「壁打ち相手」になってくださる側面です 。今後、我々がさらにレベルアップしていけば、より高次元での協業が実現できるのではないかと期待しています 。  

 

吉川:スケジュール管理は、私たちが守らないとお客様にもご協力いただけないという考えのもと、徹底しています。また、いただくお題は常にレベルが高く、こちらも頭を悩ませながらも「絶対に良い提案をしよう」という気持ちで臨んでいます 。

 

 ―今回のDM施策の満足度はいかがでしたでしょうか。 

砂川:大変満足しています。アイデア出しから進行管理までスムーズに進められましたし、成果も上がりました。マイナビらしさを一緒に検討できたことも大きな収穫です。

 

田口:もちろん満足しています 。施策の振り返りの中で、目標設定の妥当性など、改善すべき点は常に出てきますが、当初意図していた目的を期待以上に達成できたことは間違いありません 。所属長として、この結果には満足です 。

 

―フュージョンは、どのような企業におすすめできますか?

砂川:現在実施しているDM施策の成果をさらに高めたい企業さんには、特におすすめしたいです 。自分たちだけでは思いつかないような、新たな視点のクリエイティブなアイデアを提案してくれ、それを成果に繋げていくプロセスは非常にやりがいがあります 。また、初めてDMに取り組む企業さんにもおすすめです 。ターゲット設定や競合との差別化といったマーケティングの基礎設計から丁寧にサポートしていただけます 。

 

田口:経験の浅い担当者にとっては「支えてくれる存在」、ベテランにとっては「良き壁打ち相手」になると思います。進行管理を徹底してくれる点も、多くの企業にとってありがたいはずです。 

 

マイナビが描く未来

―今後の研修サービスに関する展望についてお聞かせください。

田口:DMは一手段に過ぎません。今後はデジタル施策や営業連携も含め、マーケティング全体の最適化を進めます。重要なのは「顧客に違和感のない流れを作る」こと。採用から育成、そして活躍まで、一貫性のある体験を提供できる体制を築きたいと考えています。

最終的には、サービスを利用した企業の社員が「働くことが楽しい」「生き生きできる」と実感できる未来を実現したい。そのために、認知拡大から施策設計、営業支援まで、引き続き挑戦を続けていきます。

 

 

 

(左)株式会社マイナビ  教育研修事業部 事業推進統括部 HR推進部 部長  田口 弘毅様  

(右)株式会社マイナビ  教育研修事業部 事業推進統括部 HR推進部 マーケティングチーム 販売促進課  砂川 遥加様 

※記載されている情報は取材時点のものです。サービスの名称や遥加が最新の情報と異なる場合があります。
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