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「本を貸すこと」がゴールではない図書館の話

佐々木 卓也
2019-10-28

先日、友人に薦められ映画を一本観ました。
「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」という長編ドキュメンタリー作品です。

IMG_0954.jpg

国からの予算確保、集客、教育支援、企業支援、
人種差別や貧困者への支援など、
単なる「本を貸す」ということだけではない、
図書館を通じた社会課題の解決に奮闘する、
世界でも稀に見るスタッフたちの日々活動の裏側を
そのまま切り取ったドキュメンタリーでした。

起承転結がある訳でもない、主役も脇役もいない。
3時間以上、まるで図書館の会議室の中で、その様子を横で見ている様な感覚になりました。

印象的だったのは、オンラインで新刊の予約待ちが多いデータを見ながら
「ベストセラー本の蔵書数を増やせば集客は出来る、だがそれは我々の役割ではない」
とトップが言い切っていたことです。

「本を貸すこと」が目的ではなく手段であり、
図書館に長い間膨大に蓄積された「先人たちの知恵・叡智」を社会と結びつけることを目的とし、
どの場面を切り取ってもスタッフの意識が同じ方向に向いていました。
本当に素晴らしいスタッフたちです。

お金が無くても、目が見えなくても、
事情があって人生をやり直さねばならない人にもチャンスを与え続ける、
所謂アメリカらしさも重なり、前向きな気持ちになり、
そして自身の企業活動と社会とのつながりを深く考えさせられる映画でした。

手段と目的を履き違えてはならない。
フュージョンは単なる商品やサービスを販売することだけが目的ではなく、
政府ビジョンでもある「Society5.0~人間中心の社会」を目指すために、
「必要なモノやサービスを、必要な人に、必要な時に、必要なだけ提供するため」の
マーケティングを支援する企業でありたいと改めて強く思った次第です。

佐々木が、今年実際に行ってきた際に撮ったニューヨーク公共図書館の館内です。
雰囲気とスケールに圧倒されました。

IMG_0801.JPG

札幌の中心部に出来た新しい図書館も
このニューヨーク公共図書館をコンセプトとして参考にしているそうです。

素晴らしい図書館なので、是非皆さんも足を運んでみてください!
https://www.sapporo-community-plaza.jp/library.html

Think out!
最後まで読んで頂いてありがとうございます。

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