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データを「分析」出来ても「評価」出来ていない!?では「目標」は決められていますか?

佐々木 卓也
2013-09-15

「分析」という言葉が一人歩きしている最近ですが、
大小様々なツールを使って「分析」が出来ても、
実は「評価」出来ていない、という話を聞く事が多くなりました。

「分析」とは、Wikipediaによると・・・
ある物事を分解して、それらを成立している成分・要素・側面を明らかにすること。
とあります。

データ分析によって、社内に蓄積されたバラバラのデータから、
構成比を出したり、指数化する事で「高い、低い、多い、少ない」は
現象面として可視化され、整理されて明らかになってきます。

成分や要素を明らかにする手法は多数存在していますが、
それではそれらを「評価」するとなると、人間のチカラが必要になります。
(最近は評価を人工知能を使って実施する仕組みもあるそうですが・・・)

その分析結果を「良いのか?悪いのか?」を判断するのが「評価」となりますが
それぞれの企業や業界、業態によって判断が違いますので
一番の企業ノウハウ蓄積になる、と個人的には思っています。

沢山の企業に訪問していると、データ分析は得意だけども、評価になると突然
「上司や社長に見てもらわないと良いのか悪いのか私には判断つきません・・・汗」
という人も多い気がします。

また、よくデータ分析のお話の中で、
「データは社内に蓄積してありDWHやBIツールも導入されて
分析の仕組みもあるが活用出来ていない」
という企業がありますが、
これはツールを使う以前に、
結果を「評価」する人が社内に存在していない、だからデータが利用されない、
という人材や体制に課題を抱えている事が多い
です。

さらに、企業はいつも短期中期長期の「目標」を立てて運営していますが、
その「目標」をデータから導けていないのも事実としてあります。


「分析」→「評価」→「目標設定」が重要なデータ活用のポイントです。

データサイエンティスト、アナリスト等、職種がもてはやされる時代ですが、
実は「評価」をして未来や次の「目標」を決める事が出来る人材が
「分析」する人材より必要ではないでしょうか。

また、ITmediaマーケティングでも佐々木自身ご紹介頂きました!ありがとうございます。
【連載】インサイド+アウトサイド
第3回 マーケットの変質――「誰が何を何のために買うのか」が問われる時代

最後まで読んで下さりましてありがとうございました。

『ITmedia マーケター通信』2013年9月13日掲載)

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