前回のコラムで、「成功するeメールプロモーション①」として、以下の3つのポイントをお伝えしました。
1)eメールの送信形式 <TEXT版 / HTML版 どちらが良いのか?>
2)eメール設計の最重要項目は?
3)受信者のデバイスを意識した設計
今回は第2弾として、残りの3つのポイントをご紹介します。
4)反応率の計測
5)リストメンテナンス
6)特定電子メール法について
eメールの目的は、「自社の商品やサービスをお客様に思い出していただくこと」です。
メールを見てすぐに購入してもらうよりも、顧客のマインドシェアを高めることを目的としたメディアとしての活用をご提案しています。
4. 反応率の計測
eメールプロモーションに限ったことではありませんが、販促施策を実施したとき、反応を計測できるようにしておくのは非常に大事です。
eメールプロモーションで計測できる主な数字には、
・URLリンクのクリック数・クリック率
・(HTML版のとき)開封数・開封率
があります。
また、顧客IDとメールアドレスが紐づいたデータベース設計をしていれば、eメールからwebサイトに誘引後の行動や、来店数・来店率の計測も可能になり、メール効果の最大化につながります。
例えば、メールの配信タイミングについて考えてみましょう。
ネット検索すると、メルマガに最適な曜日や時間帯といった情報が多数見つかります。
これらの情報は参考にはなりますが、あくまでも最大公約数です。
反応率の計測手段を仕込んでおき、テストを繰り返すことで、
貴社にとって最適な日時を判断できるようになります。
5.リストメンテナンス
「eメール施策をやっていたが効果が出なかったのでやめた」
というお客様からお話を伺うと、実はリストメンテナンスをしていないことが効果が下がった原因だった、ということが少なくありません。
リストメンテナンスとは、
・受信してもらえないとわかったメールアドレスへの配信解除
・新しく来店いただいたお客様の新規登録
・購入日などの最新情報を正しく紐づけする
・リストのデータを格納するサーバーを適切に管理する
などのことです。
リストからターゲットを抽出する際、リストが適切にメンテナンスされていないと、抽出の精度が下がり、ひいては効果が下がることにもつながります。
リストは、ダイレクトマーケティングの最重要要素のひとつです。
eメールを送るターゲットを明確にし、それが正しく抽出できるよう、リストメンテナンスを欠かさず行いましょう。
6.特定電子メール法について
メール配信にあたっては、守らなければならない法律があります。
「特定電子メール法」(特定電子メールの送信の適正化等に関する法律)についてご紹介します。
同法で規定されている内容の中でも、特に以下はの3項目は基本的なルールとして意識しましょう。
・メルマガを送信することの同意を得ている方へ送信すること(オプトイン)
・メルマガ内に、簡単に退会の意思を示す方法が付与されていること(オプトアウト)
・メルマガの送信者をはっきりとさせること(送信者の表示義務)
違反すると罰則もある厳しい法律ですのでお気を付けください。
【参考】総務省:電気通信消費者情報コーナー
eメールプロモーションの目的は、自社の商品やサービスをお客様に思い出していただくことです。
その効果をもっと高めるには、eメールだけで考えるのではなく、
ダイレクトメールなど他のチャネルと組み合わせた全体設計が不可欠です。ぜひご相談ください。
最後に、フュージョン株式会社では、全米広告主協会(Association of National Advertisers | ANA)が提供しているマーケター育成eラーニング講座DCFMをご提供しています。
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